脾胃の問題による耳鳴り

下北です

今回は東洋医学的に見た耳鳴りの中でも脾胃の失調によって起こった耳鳴りをとりあげていきます。

脾胃の失調で起こるものは2パターンあり突然発症するもの。

徐々に聴こえなくなってくるものがあります。

先ずは突然発症する耳鳴りですが

飲食の不摂生や考え過ぎなどの思慮過多、働きすぎなどで脾胃を損傷し、水湿が停滞となり気が鬱滞し痰という形になります。

長期にわたると化火、痰火となり清竅を閉塞して起こります。

この場合は、両耳にヒューヒューという音がし、重い濁った音がします。

時には音が聞こえない。いわゆる難聴になります。

随伴症状としては、めまい、頭が重い感じがする、胸焼け、胃のあたりが張った感じがする、咳嗽、痰涎が良く出る、口が苦い、二便がスッキリでないといった症状が出ます。

この時は「豊隆」「労宮」といったツボを使います。

次に徐々に聴こえなくなってくる耳鳴りですが

働きすぎや飲食の不摂生などで脾胃を損傷し脾胃の働きが虚弱となります。

こうなると気血の生成が悪化して清竅が栄養されずに耳鳴り難聴が起こります。

この場合、疲労やかがんだり立ち上がったりする時に激しくなります。

耳の中が突然空虚になったり冷えた感じがします。

随伴症状としては、疲れが取れない、やる気が出ない、食欲不振、食後の腹張、大便がときどき未消化便よりの下痢が出ます。

この時は「脾兪」「足三里」などを使います。

次回は腎によるものをお話ししていきます。

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