今回は、東洋医学の観点から便秘について話して行こうと思います。

先ず東洋医学の世界ではざっくり身体の生理作用を構成するもの「気・血・水」という概念があります。

気はエネルギー

血はガソリン

水は運動で発生した熱を冷やすラジエーター

という形で考えるとイメージしやすいかと思います。

その「気血水」のバランスが崩れた時に身体の不調という形で便秘などの症状を現します。

では、これまたざっくりとですが分類分けをしていきます。

①気が滞って多くなったタイプ(エネルギーが多すぎて熱がある)

身体の中の気(エネルギー)が滞って熱暴走してるイメージを持っていただけると理解しやすいです。

体が熱く感じたり、のぼせ、口が渇くなどの症状が見られます。(火がメラメラと上へ昇るイメージ)

便は細く、残便感があり、放屁が出る、お腹が張ったような感じがする事が多いです。

この場合、ストレス過多になりイライラして発散出来ていない場合が多く感じます。

気持ちのいい程度に運動して汗をかく事をオススメします。

②熱が溜まりすぎてるタイプ

なんらかの原因により身体に熱(気)が過剰になって身体を冷ますために水分を使うため便が硬く出にくい状態です。

①の症状に加え、汗かき、口臭が強い、体臭が気になる、赤いにきびが出る、暑いのが絶えられない、寝付きが悪い、興奮しやすいなどなど熱に関連する症状が出ます。

便が硬く、便秘の期間が長い、出した後のお尻の穴が熱い、臭い便が出る事が多いです。

甘いもの脂っこいものやお酒などの暴飲暴食をするなど火に油を注ぐような事はやめましょう。(このタイプはお腹が減りやすい事がありますのでお気をつけて)

このタイプは熱が強いため適度な散歩程度からスタートする事がオススメです。

③気が少ないタイプ(エネルギーが少なくて出す力や身体中にガソリン(気血水)を送る力がない)

身体の中の気(エネルギー)が少なく出す力が弱いタイプです。

集中力が持続しない、疲れやすい、風邪を引きやすい、朝起きられない、寝起きが悪い、食後に眠くなる、むくみがち、胃腸が弱いなど

排便困難、排便に時間がかかる、大便の出始めが硬く、あとは軟らかい、排便後に疲れるなど便が出ない事が多いです。

しっかり身体を温め、冷たいものや消化に悪い物をとらず、ダイエットせずエネルギーとなるものをしっかり食べて散歩程度から始めてください。

過労がたたってる可能性があるのでスマホやTVなど見て夜更かしせずに早めに寝てください。

④冷えてしまっているタイプ(エネルギーが不足しすぎて冷えてしまっている)

身体を温める力が弱く身体が冷えているため腸の動きが弱く、便が出にくいタイプです。

寒がり、むくみやすい、夏でも寒がる、寒い日やクーラーに当ると体調不良になる、トイレが近い、オリモノが多く透明、冷たい飲み物や食べ物が苦手と③の強いバージョンだと考えてください。

ですので、このタイプの便は排便困難・排便がスムーズに行かないなどの症状が出ます。

とにかく身体を温めてください。

お灸が一番効果がありますが、おしりやお腹、手足を温めるや身体を冷やすものを食べない。基礎代謝を上げるため、しんどくない程度にしっかり運動するなど特に気をつけてください。

⑤血が足りないタイプ(ガソリン=栄養不足)

ガソリン(血)が不足してガソリン(血)の不足のため腸内の栄養できず潤いが不足し、便が硬くなってしまう状態です。(エネルギーをたくさん使い起こることもあります。)

兎糞状のコロコロ便、硬くて出にくいという状態になります。

症状は寒がり、肌荒れしやすい、乾燥肌、めまいや立ちくらみがする、手足が冷える、しびれる、髪に潤いが無く、ぬけやすい、不眠、不安感がある、年のわりにしわが多いなどが起こる事があります。

ガソリン(血)が足りないので、しっかりした食事を取る事を心がけましょう。(好き嫌いせずに偏った食事もNG・生理中はなるべく安静にして夜更かしなどもやめましょう)

もちろんエネルギー(気)を使いすぎている場合もありますので、ストレスを減らす事、スマホなどを触りすぎない事、よく寝る事などを気をつけて、疲れない程度に運動しましょう。

⑥水が不足しているタイプ(冷やせないし潤いがない)

全身の潤いが不足していることが特徴で潤い不足のため、腸内の滑りが悪く、便の水分も少なくなってしまう状態です。

めまい、かすみ目、頬が赤くなりやすい、のどが渇く、手のひら、足の裏が熱い、寝汗、尿が濃く少ない

乾燥して硬いコロコロ便がでたりします。

このタイプは身体が火照りやすく水が不足しているもしくは水を摂取しても直ぐに排泄してしまうタイプです。

単に水を摂ればいいじゃないかとお想いになるかと思いますが、危険です。

胃腸に負担をかけて症状がキツくなる場合があります。

少し汗が出る程度の運動を行い、温かい飲食物を摂り、スマホなど無駄にエネルギー(気)を使う事を避けて早く寝ましょう。

最後に気をつけて欲しい事はこの分類分けは結果でありそこで問題を起こしているわけではありません。

例えば、人生という名の道を車で運転していて障害物(問題)に出会ったとしましょう。

その障害物(問題)を無理矢理進んで通路を作るのに沢山のエネルギー(気)が必要になります。

必然的にガソリン(血)が必要となり、熱暴走しないために冷やす(水)が必要となり、解決可能な量の「気血水」を使い突破します。

しかし、その障害物(問題)が大きかったり新しい障害物がどんどん出てきたらどうでしょう?

それを解決するために、より多くのエネルギー(気)が必要となってきます。

しかし、そのためにはガソリン(血)やラジエーター(水)が必要となるのですが限りがありますし、そのガソリンなど(気血水)を作る器官に異常があったら目も当てれません。

だから、私たち鍼灸師は脈を見て「気血水」の流れは適切であり順調か?

腹や背中などを見て「気血水」を作る器官が問題が起こっていないのか?

経絡や症状のあるところをみて何が原因で不調を起こしているのか?

もちろん、問診によって今現在の症状、過去の症状や生まれ持った体質、どのような仕事に就いてどのようなストレスがかかるのか、食事や睡眠や便の質、しっかり運動出来ているかどうか、体重の急な増減はないか、そしてそれをどの程度把握して、どの程度無理して頑張りすぎて身体から発せられるSOSを見て見ぬふりをしているのか?

っといったところを見ていくのです。

ですので、便秘に効くツボは!?っと問われても身体の状態や反応による!しか答える事が出来ません。(もちろん特攻穴的なものはありますが…)

それに、②のタイプの患者さんが冬でも氷をびっしり入れたジュースを飲んでいたため、それをやめて1週間温かいお茶に変えてみてはいかがですか?と提案したところ便秘が嘘のように改善したこともありました。

たしかに東洋医学は不思議な事もありますし便利です。

しかし、その方がなにで困っていてそのためにどうすれば良いかをツボを押したり刺したり焼いたりするだけでなく問題を一緒に考えて解決に向かっていくことこそが東洋医学の真髄でないかと私は思います。

蛇足が長くなりましたが、便秘についての話を終わります。

長い間ありがとうございました。

Follow me!

おすすめ:

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP