前回の便秘について書いていたのがあまりに長すぎたので、続きをどうぞ。

3.便秘の種類について

便秘の種類は大きく三つに分かれます。

①器質性便秘この器質性の便秘には生まれ持ったもの(先天性)と生まれた後に出来たもの(後天性)があります。

先天性の便秘は結腸の壁内神経叢の先天的欠如(ヒルシュスプリング症とも言われ腸管の筋肉を動かすなどをする神経が無くて腸が拡がって動かない状態)やS状結腸過敏症などがあります。

後天性の便秘は閉塞性イレウス(腸管閉塞)・大腸癌・骨盤内の臓器の腫瘍・手術後の癒着などによる腸管内の狭まりなどがあります。

②症候性便秘

この症候性の便秘は、脊髄損傷・脳血管障害・パーキンソン病・甲状腺機能低下症・糖尿病など他の疾患の部分症状として便秘が起こるものをいいます。

③機能性便秘

この機能性便秘は、鍼灸院で比較的よくなりやすい便秘です。この便秘を解消できるか否かで今ある症状(便秘だけでなく肩凝りや頭痛など)が改善されるので要チェックです。

④弛緩性便秘

腸管の運動が低下・緊張の減弱によって内容物の通過が遅くなり、水分が多く吸収されてしまい便が固くなるもの。(高齢者・寝たきりに多い)

⑤痙攣性便秘

副交感神経(便を出す神経)の過緊張により腸管運動が強くなり、痙攣状態になり便秘が起こるものを言います。ウサギが出すようなコロコロ便になります。(過敏性腸症候群に起こりやすいと言われてます。)

⑥直腸性便秘(習慣性便秘)

直腸に便が入っても、加齢による筋力低下により排出出来ない。習慣的に便意を抑制することで排便反射を起こりにくくする事で起こります。(排便抑制の習慣や下剤の乱用により起こりやすいです。)

⑦腹圧の減弱による便秘

腹圧の低下により便の排出困難により便秘が起こります。(妊娠、肥満、老化、寝たきり、呼吸困難、運動不足などで起こりやすいです。)

4.便秘をきたす疾患

最後に便秘に関連する主な疾患を紹介していきます。

「私、便秘だからこの病気かも!」っという危機感は大切だと思いますが、必ずしもその病気になっているわけではありません。

気になる方は病院で精査してもらうか、改善するように便通はもちろんのこと呼吸・睡眠・食事・運動・体重を適切に保つよう練習していきましょう。

①生活習慣

便秘を我慢、運動不足、水分摂取や食物繊維不足が便秘の原因となります。

②薬剤

緩下剤の慢性的な使用や鎮痛薬、鉄剤、カルシウムやアルミニウムを含む制酸剤、カルシウムチャネル拮抗薬、三環系抗うつ薬のような抗コリン薬はよくみられる原因となるそうです。肛門鏡で腸粘膜の褐色色素沈着が認められた場合、ヒマシ油アントラキノン系緩下剤が乱用している可能性あり。

③うつ病

便秘は、気分や認知の障害、その他の自律神経症状と関連して現れる一般的な身体症状です。

④過敏性腸症候群

若年で発症して長期にわたる経過があり、差し込むような腹痛とそれに続く排便、腹部膨満感、鼓腸、便秘がみられます。腸の過度の収縮運動は排出力には乏しく、ウサギの糞のように小さく硬い便になります。症状はストレスにより強くなります。

⑤大腸癌

50歳以上でよくみられます。

がんが進行し大きくなると血便、便通異常(便秘・下痢)、腹痛、便の狭小化(便が細くくなること)、体重減少などの症状が現れます。

また、がんの発生する場所によっても症状が異なります。

⑥閉塞性イレウス

悪心・嘔吐・周期的に反復して起こる激しい腹痛、お腹の張り。オナラも出にくいです。

⑦パーキンソン病

止まっている時に震える、筋肉が強張り身体がスムーズに動かなくなる、仮面様顔貌、歩行障害(すくみ足・ちょこちょこ歩き、歩き始めたら止まらない)、姿勢反射障害(真っ直ぐ立てない座れない)、前かがみ、起立性低血圧、精神症状(うつ症状・認知症)など

⑧低カリウム血症

カリウムの役割には、体液の浸透圧調整、筋肉の収縮、神経伝達を助ける、などがあります。したがって低カリウム血症になると、消化管や筋肉、腎臓、神経系に障害を受けやすくなります。

筋力低下や筋肉痛、悪心、嘔吐、便秘、痙攣などの諸症状から、重度になると四肢麻痺や自律神経失調、筋肉痙攣、呼吸筋麻痺、不整脈、麻痺性腸閉塞などに至ります。

夏場に大量に汗をかくなどをすると起こりやすいです。

⑨高カルシウム血症

血液中のカルシウム濃度が高い状態のことを指します。

軽度な場合は無症状のことが多いですが、重度(カルシウム濃度が高い)な場合はだるさや疲労感、食欲不振、便秘などの症状が現れます。

また身体への影響としては、不整脈の原因になり、生命に関わる場合があります。

なぜ便秘が起こるのかというと、神経細胞のナトリウムチャネルが阻害されるため、神経の興奮を抑制します。

他にも便秘をきたす症状はありますが、あまり書き過ぎると止まらなくなるので以上で終わらせていただこうと思います。

次回は東洋医学から見た便秘について書いていきます。

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