こんにちは!
下北です。
この度は、泣き声に特徴のある疾患について紹介したいと思います。
神経疾患と泣き声は密接な関係があり、特に新生児重症仮死や核黄疸には「頭性の叫び」が聞かれます。
また、先天異常児の泣き声にも特有な泣き声が聞かれ、泣き声だけでも診断の決め手になることがあるそうです。
1、脳障害児の泣き声
1−1新生児仮死
分娩中に起こる無酸素症を新生児仮死と称します。
脳障害が疑われる新生児に顕著な痙攣・硬直・不安・チアノーゼ発作などの症状を認めなくても泣き声に甲高い「頭性の叫び」が聞かれる時は強く脳障害の可能性があります。
1−2核黄疸児の泣き声
核黄疸の主要な初期症状として「甲高い泣き声」があります。
他の症状としては筋緊張の低下、傾眠、吸啜反射の減弱などがありますが、特異的ではありません。
それだけに早期診断が子供の予後を左右してきますので、気になる方は近くの病院へ受診してください。
1−3その他の脳障害児の泣き声
頭蓋内出血・新生児低血糖・新生児髄膜炎などにも「頭性の叫び」を聞くことがあります。
明らかに脳障害が疑われながら顕著な症状がないものが全体の15〜30%に見られることから、泣くハイピッチあるいは低音で激しい上に多い、または全く欠如した泣き方の時は注意深く観察するべきと言われております。
2先天異常の泣き声
先天異常児の泣き声は正常児の泣き声より低ピッチな群と高ピッチな群に分けると前者はコルネリア・デ・ランゲ症候群、クレチン病などが、後者は猫鳴き症候群、18トリソミー症候群、ダウン症などがあります。
2−1コルネリア・デ・ランゲ症候群
道化師様顔貌ともいわれ、毛むくじゃらの顔が特徴です。
染色体異常によって起こる疾患ではないが、単一遺伝子の突然変異が想定されています。
泣き声も特徴的で、単調で弱々しい絞り出すような唸り声です。
2−2クレチン病(先天性甲状腺機能低下症)
生まれつき甲状腺機能低下のため放置すると知能障害や発育障害の原因となります。
クレチン様顔貌は、巨大舌、眼裂離解、鞍鼻が特徴で、生直後は不活発・哺乳力不良・腹部緊張低下などの症状があり、泣き声は弱くしゃがれたどら声が聞こえます。
2−3猫鳴き症候群
子猫の鳴くような音色の高い泣き声が特徴的で、それ自体が診断の基準となります。
泣き声は、か細く子猫が鳴くようであり洗練されたソプラノ歌手の声のように高く整った声が聞かれます。
顔つきは丸顔で加齢とともに逆三角となります。
その他は眼間開離、眼裂斜下、内眼角賛皮、斜視があります。
年齢とともに泣き声の特徴も変化が見られ消失していきます。
2−4 18トリソミー症候群
症状は顕著な心身の発育障害をきたし、指の異常や小顎症がみられます。
泣き声は消え入りそうなか細く単調で平坦なメロディーが聞かれ、鳴く回数が少ない、または全く泣かない特徴があります。
2−5ダウン症
巨大舌のため口を開け舌をペロペロ出していることが多いです。
泣き声は生直後は筋力低下により弱々しく、嗄れて平坦なメロディーだが次第に変化が見られるようになるようです。