人の誕生は多くはうぶ声から始まりますが、月日がたつにつれ泣き声の音の高低、リズムや持続時間などに変化がみられ複雑な泣き方をする様になります。

うぶ声に対する話は割愛しますが、新生児期に泣く原因としてもっとも多いのは空腹と寂しさだと言われています。

時に、母親が繊維性の食物を多く食べ母乳中に分泌されたため、乳児が腸のガスコリック(コリック=黄昏泣き・はっきりした原因は不明だが、消化器官が未発達などの原因でガスが溜まる状態)のため授乳中にひどく泣くことがあります。

ひどく暑すぎたりまたは寒すぎたり、おしめが濡れていたり痒かったり、吐き気を催すような悪臭や味覚にも泣き出すこともあります。

生後1〜2ヶ月になると単調な泣き方から声のリズム・高さ・音色などに変化が見られ号泣時間も2〜3病と持続していき、以前のような全身を振り絞った泣き方ではなく、滑らかで柔らかい声が聞こえるようになってきます。

これは発声に関わる咽頭や呼吸器官が発達したためです。

生後5〜6ヶ月になると周囲に向かって反応しながら感情や情緒の表現として泣き声を上げる様になり、泣き方も音の高低や強さの大小がみられ、また途切れ途切れに断続して泣いたりします。

これは単に発声器官が発達しただけではなく、外界からの刺激に対して、十分に反応する脳の機能が発達してきたことを示すものです。

生後6ヶ月以降は自我と人格の発達の過程で泣くことが多くなります。

原因となる刺激は増しますが、反対に泣く回数は以前より減ってきます。

それは原因があっても長い間泣くことを我慢できるからですが、この時期に激しい泣き方をするときは親の取扱いが不適当であると考えられ、親のユーモア溢れる「いないないばぁ」などの対応により泣く回数が減ると言われています。

また泣き声の高さ・持続時間・メロディ(泣く音程)によって痛みと空腹を聞き分けるといった実験も行われ、ご興味のある方は参考にしていただければ幸いです。

生後1〜7ヶ月持続時間高さメロディー(上昇〜下降)メロディー(上昇)メロディー(平坦)
痛み2.7±1.1秒530±80Hz18%77%3%
空腹1.2±0.6秒500±70Hz81%4%1%

次回は泣き声に特徴のある疾患をまとめていきます。

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